令和5(2023)年11月18日、創価学会は『創価学会教学要綱』を発刊しました。

この『創価学会教学要綱』では、これまでの創価学会教学からの変更と取れる記述が散見されます。その中でも大きな変更と思われる5点を以下に抜粋いたしました。
1,久遠実成の釈尊が永遠の仏である〔該書27㌻他趣意〕。つまり、大聖人は久遠元初の御本仏ではない。(※日蓮正宗や以前の創価学会の教義では、釈尊は久遠本果の迹仏であり、大聖人を久遠元初の御本仏と拝します。)
2,釈尊の説いた法華経の真髄を凝縮したのが南無妙法蓮華経であり、大聖人はこれを唱える唱題行を成仏のための修行として創唱した〔該書39㌻他趣意〕。(※釈尊が過去世に釈尊と有縁の衆生を成仏させるために説いた文上熟脱の法華経と、日蓮大聖人が妙法に未だ全く縁の無い末法の衆生を成仏させるために説いた文底下種の南無妙法蓮華経とを明確に区別するのが、大聖人の文底下種仏法です。大聖人は御書で種々このことを御教示です。)
3,釈尊から託された上行菩薩の働きを、法華経の行者として果たした日蓮大聖人の偉業を尊崇するため、創価学会では便宜上、大聖人を「末法の御本仏」と尊称する〔該書157㌻他趣意〕。(※『創価学会教学要綱』では、日蓮大聖人を教義の上から直截的に仏と拝する記述が一度も出てきません。)
4,帰依の対象である三宝は、これまでの「仏宝=日蓮大聖人、法宝=南無妙法蓮華経の御本尊、僧宝=日興上人」から変更して「仏宝=日蓮大聖人、法宝=南無妙法蓮華経、僧宝=創価学会」とする〔該書156㌻趣意〕。(※『創価学会教学要綱』では、もともと法宝にあった「御本尊」の文字が削除されています。また僧宝を日興上人から創価学会に変更しています。)
5,創価学会では、大聖人御自身が顕された御本尊と、それを書写した御本尊は、すべて「本門の本尊」とする。その上で、それら「本門の本尊」の中で創価学会員が信仰の対象とするのは、創価学会が受持の対象として認定した御本尊とする〔該書82㌻趣意〕(※日蓮宗他派等が所有する大聖人真筆の本尊も「本門の本尊」だと認めています。また、本門の本尊を書き写したものであれば、誰が書き写した本尊でも「本門の本尊」になり得ると解釈できる記述です。)
ここでは上記5点を取り上げましたが、その他にも大小様々に、教義を変更していると思われる箇所が多々ございます。
これら『創価学会教学要綱』で述べられる教義は、700有余年来の日蓮正宗の伝統教義はもとより、従来の創価学会の教学ともかけ離れた、邪義珍説です。それ故、創価学会の全国副教学部長(現在も創価学会員)を務めた須田晴夫氏が批判本を出版するなど、創価学会内部でも異を唱える声が上がっています。
平成3年11月28日に日蓮正宗から破門され新興宗教となった創価学会は、平成14年3月28日、平成26年11月7日と会則を変更いたしました。特に平成26年の会則変更では、牧口・戸田・池田の三代会長が信仰の根本とすべきことを会員に指導してきた本門戒壇の大御本尊について「弘安2年の御本尊は受持の対象にはいたしません(原田会長・聖教新聞H26.11.8号)」と述べ、大御本尊への信仰を放棄しています。
創価学会はもうすぐ創立100周年を迎えますが、100年も経たないうちに、教義の根幹に関わる数多の事項が変容してしまいました。
宗門は700有余年経た現在も、総本山大石寺に在す本門戒壇の大御本尊と大聖人日興上人以来の唯授一人の血脈相承を根本に、変わらぬ信心を貫いています。むしろ、大御本尊と血脈相承の御威徳によって、正しい信心を貫くことができるのです。
これらのことは、平成3年以前に大石寺に御登山され御開扉を賜っていた創価学会員の皆様も、十分にご承知の事ではないでしょうか。
未だ創価学会に所属されている皆様が、一日も早く日蓮正宗の寺院を訪ねられ、創価学会を脱会し、以前の日蓮正宗の信仰を取り戻されることを念願いたします。
なお、『創価学会教学要綱』の破折書として、大日蓮出版より『創価学会教学要綱の欺瞞を破す-教義改変の実体-』が発刊されていますのでご案内いたします。

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